AGA治療にかかる費用は?

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治療費のイメージ
日々後退していくおでこや、広がっていく頭頂部の不毛地帯を見て、治療をしよう!と決心した皆さん。

気になるのは、やっぱりお金ですよね。

1~2日で薄毛が治るならまだしも、一般的に、治療開始から効果が現れるまで3~6カ月とされており、ある程度、長い道のりを覚悟しなければいけないのがAGA治療です。

また、治療には、病院・クリニックでの投薬治療、メソセラピー療法、植毛など複数の方法がありますが、AGA治療は、『保険対象外の自由診療』のため薬、診察、検査に関わる費用など、すべての治療費は患者側の10割負担。根気がいると同時に、経済的にも決して楽ではありません。

そこで今回は、治療を始める前に、少しでも心の負担を減らすべく、AGA治療にかかる費用についてご案内したいと思います。

AGAには早めの治療!

AGA(Androgenetic Alpecia)=「男性型脱毛症」は、男性ホルモンの影響や遺伝、ストレスなどが原因とされ、成人男性に多くみられます。

薄毛というと、中年男性に限った症状に思われますが、AGAは若い人にも発症する病気。進行性のため、何もせずに放っておくと、範囲や規模は広がっていきます。そこで、早めの治療が必要となるのです。

~AGAの治療法別費用~

病院やクリニックで行われているAGA治療は、大きく分けて次の4つになります。

  1. 投薬治療(内服・外用)
  2. メソセラピー療法
  3. HARG療法
  4. 植毛

①投薬治療(内服・外用)

薄毛の投薬治療
AGAに対して、最もよく使われる治療法です。この治療では、有効成分のフィナステリドやミノキシジルを配合した薬が使用されます。医師による診察(問診・触診など)や検査を受けた上で、各自の症状や進行具合、体質に合った薬の処方がされますので、最適な治療を進めやすいといったメリットがあります。

治療にかかる費用はクリニックによって幅がありますが、ここでは、いくつかの有名クリニックのHPを参考にしたものをご紹介します。

◆病院費用の相場
初診料:3,000円~5,000円
検査費:5,000円
◆内服薬(初回・1カ月分)
フィナステリド錠(ファイザー) 4,000円~6,000円
プロペシア錠 5,000円~7,000円
ザガーロ 5,000円~9,000円
ミノキシジルタブレット 7,000円~10,000円
◆外用薬(初回・1カ月分)
ミノキシジル 5,000円~7,000円

尚、これら内服薬・外用薬は、個人輸入代行サイトでも購入することができます。薬によっては、病院で処方されるより半額近い金額で販売されており、薬のみを入手されたい方は、このようなサイトを利用されているようです。

②メソセラピー療法

薄毛治療に使う注射器
フィナステリドやミノキシジルをはじめとする有効成分配合の薬剤を、注射器や超音波、レーザーなどを用いて直接頭皮に注入する治療法です。外用薬のように“浸透”させるのではなく、成分をダイレクトに“届ける”ので、毛根部分にある細胞の活性化に、より有用だとされています。加えて、頭皮に塗布するわけではないので、外用薬でみられる炎症や赤み、痒みなどの副作用が起こりにくいとされています。

メソセラピーでかかる費用は、薬剤の成分内容や1回の量、注入器具によって異なります。
また、通常半年(6回~)ほどの通院が必要となることもあり、投薬治療に比べると、費用は高額となります。

◆メソセラピー療法費用の相場
1回あたり: 20,000円~80,000円
6回(1クール)あたり:10万円~50万円

③HARG療法

HARG(ハーグ)とは、「Hair Re-Generative Therapy」の略。
メソセラピー療法と同じく、有効成分配合の薬剤を直接頭皮に注入します。違いは、幹細胞から抽出した成長因子が薬剤に配合されているかどうか(※)。成長因子が細胞の新陳代謝を促進し、発毛機能を蘇らせるとされ、治療が終わった後も効果が続くと言われています。
※最近ではメソセラピー療法の薬剤にも成長因子を配合するクリニックがあり、その違いは曖昧になっています

HARG療法も通常半年(6回~)ほどの通院が必要となり、かかる費用も薬剤の成分内容や1回の量、注入器具によって幅があります。

◆HARG療法費用の相場
1回あたり: 10万円~20万円
6回(1クール)あたり:60万円~100万円

④植毛

生い茂る草
AGAが進行している部分に、毛髪を移植する医療行為を指します。
自分の毛髪を使う「自毛植毛」と人口の毛髪を使う「人工植毛」があります。
他の治療法と比べて短時間で、且つ確実に見た目の量を増やすことができるのが魅力。

[自毛植毛]
◆メリット
→ 毛根ごと移植するので半永久的に薄毛にならない
→ 創傷が治癒したら、術後のメンテナンスは不要
◆デメリット
→ 自毛を移植するので、脱毛範囲が広い人は植毛できない
→ 縫合部分の抜糸まで通院が必要

[人工植毛]
◆メリット
→ 術後すぐ、希望のヘアスタイルにできる。洗髪も可
→ AGAの範囲が広くても、植毛ができる
◆デメリット
→ 植えた毛は一定期間で抜けるので、定期的な追加植毛やメンテナンスが必要
→ 人工毛=異物を埋め込むことになるので、拒絶反応により皮膚トラブルの可能性あり

植毛は、移植する範囲や本数により、費用が変わってきます。

◆植毛費用の相場
自毛植毛:50万円~
人工植毛:20万円~

※今回ご紹介した費用は、クリニックにより異なります。
※実際の費用に関しては、通院されるクリニックのHPや問い合わせにて、事前にご確認ください。

★番外編★ すぐに薄毛を隠したい! そんな時の対策アイテム

  • コストや時間などの関係で、上記のようなAGA治療を行うことができない・・・という方
  • 治療は続けているけれど、その間もできるだけ薄毛を隠したい・・・という方。

そんな時の強い味方が、「かつら」や「ふりかけ」などの疑似毛髪アイテムです。

かつら(ウィッグ)

薄毛隠しには、一番メジャーなアイテムではないでしょうか。
ピンや接着剤で留める、ネットを被るなど方法は違いますが、使い方はおおむね簡単。ボリューム自体をアップできるほか、最近のかつらは見た目も自然です。オーダーメイドですと数十万円かかることがありますが、既製品且つ、部分的かつらであれば、数万円に抑えることができます。

かつら大手のアデランスさんの公式サイトでは、髪型のシミュレーションができます。
私もやってみましたが、結構面白いですよ。ぜひお試しを!

アデランスかみラボページ

ふりかけ(増毛パウダー)

通販番組でよく見かける「増毛パウダー」。通称「ふりかけ」は、愛用者の多いアイテムです。
ふりかけの魅力は、何といっても即効性&手軽さではないでしょうか。最近では水や汗に強いタイプも出ていますね。カバー力もあり、また、量(濃さ)が調節できるので、かつらのような「いきなり感」が少ないのもポイントだと思います。1本あたり3000円~5000円と、値段も高くありません。

ただ、商品によっては、成分に害があったり、微粒子が毛穴に詰まったりして、発毛・育毛の妨げになった・・・なんて話も聞こえてきます。使用の際は、そのような副作用がないかご注意の上、選ばれてください。

このほか、多少の時間と手間はかかりますが、自毛に人工毛を結び着ける「増毛」という方法も。
自毛が伸びると増毛部分が浮いてくるため、定期的なメンテナンスが必要ですが、見た目は自然な仕上がりとなります。

ちなみに世間では度々、大物俳優や大御所歌手など「芸能人のかつら疑惑」が取りざたされ、ともすれば揶揄されたりしていますが、私は声をにして言いたい。
「かつらは、化粧と同じだ!」
見事なメイクで別人のような仕上がりの女性芸能人はOKで、かつらを被っているかもしれない男性芸能人が、なぜダメなのか。

どちらも、自分のウィークポイントをカバーする、立派なメソッド。
見た目に引け目を感じることなく、自信を持って過ごせるなら、どんどん使っていきましょう!