結局、髪の毛ってどうすれば生えてくるの?

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発毛のイメージ
結局のところ、髪の毛を増やすにはどうしたらいいのでしょう?

巷には色んな情報が溢れていて、何をどれだけ信じればいいのかわからなくなりますよね。ならば、育毛法の根っこにある考え方を、今一度おさらいしようではありませんか!何事も、基本となる理屈がわかっていればこそ、応用がきくというもの。基本をしっかり把握したうえで、薄毛・抜け毛に打ち勝つ戦略をたてましょう。

血流に乗せて、毛根に栄養を届ける

育毛にあたってまず大切なのは、毛根に栄養を届けてあげること。栄養がないと植物が育たないのと同じで、髪の成長にだって栄養が不可欠です。じゃあ、具体的にどうすればいいのでしょう?次の2つのアプローチがあります!

    まずは生活習慣を見直すべし

育毛のために食生活見直しを

健康な髪を育てるために必要な3大栄養素は、タンパク質、ミネラル、ビタミン。

髪の毛の約90%は、タンパク質の一種であるケラチンで構成されています。だから、タンパク質を十分に摂取しないと、育毛は始まりません。そのタンパク質からケラチンを作るうえで重要となるのが、ミネラルです。いくらタンパク質をたっぷり摂っても、ミネラルがなければ髪の素材として活かすことができません。そして、髪の生成サポートや血行改善に寄与するビタミンも、欠かすことのできない栄養です。

血の巡りは育毛につながる

育毛に必要な栄養を摂取したら、毛根までちゃんと届けてあげましょう!そのためには、頭皮はもちろん全身の血行をよくしないといけません。血液がサラサラ、スムーズにめぐるようになれば、摂取した栄養がきちんと運ばれるようになります。そのためには、頭皮をマッサージしたり、お風呂に浸かったり、程よい運動をしたり。血行がよくなる行動を心がけることが大切です。毎日のシャンプーは、頭皮マッサージを意識して行いましょう!

そして、栄養状態や血液のめぐりに悪影響を及ぼすような生活習慣は今すぐストップ!代表的なのは、不規則な睡眠です。育毛にとって睡眠不足は大敵。睡眠が足りないとストレスにつながり、ストレスは血行不良につながってしまうからです。身体の健康は髪の健康。毎日規則正しく、十分な睡眠をとることはとっても大切です。

喫煙は育毛の敵

また、日常的にタバコを吸う方は、これを期に禁煙しましょう。ニコチンは血行不良を招くのみならず、髪の毛に欠かせないビタミンを壊してしまうのです。タバコをやめてフサフサを目指すか、育毛を諦めて頭部の寂しい喫煙者でいるか。あなたはどっちを取りますか?

育毛に良い生活習慣についてもっと知りたい方は、こちらの記事をご参考に!

    育毛剤を活用すべし

毛根に栄養を行き渡らせる生活習慣を身につけたら、育毛剤の出番!育毛剤の多くが、頭皮の血行促進や保湿など、頭皮環境改善による育毛効果を謳っています。頭皮環境がよくなることで栄養がスムーズに届くようになるのです。

育毛剤で血流改善

育毛剤のなかで絶対的とも言える地位を築いているミノキシジルも、また然り。元々ミノキシジルは、血管拡張作用を利用して高血圧治療に用いられていた成分です。血管が広がることで血流が改善され、毛根に栄養が届くようになり発毛が促されるという仕組み。血流改善効果を利用したお薬というわけですね。

男性ホルモンに着目

脱毛には男性ホルモンが関係しています。男性ホルモンのテストステロンが、頭皮に存在する5αリダクターゼという酵素と結びつくと、ジヒドロテストステロンに変化。このジヒドロテストステロンが、AGA(男性型脱毛症)の原因と言われています。ということは、ジヒドロテストステロンの発生を防ぐためには、5αリダクターゼの働きを抑えればよいと。

    食べ物で5αリダクターゼを抑制!?

食べ物のなかには、5αリダクターゼの抑制に効果的とされている成分を含むものがあります。生牡蠣、レバー、牛肉、しじみなどに含まれる亜鉛、大豆製品に豊富なイソフラボン、アロエに含まれるアロインなどです。これらの食材をたくさん食べれば毛がわっさーっと生えてくる…わけではないのですが、積極的に摂って損はないはず。また、北米産のノコギリヤシという植物も5αリダクターゼの抑制によいとされています。ノコギリヤシはサプリメントにもなっていますので、探してみてくださいね。

    育毛剤で5αリダクターゼを抑制

フィナステリドとデュタステリドは、いずれも5αリダクターゼを抑える効果が認められた成分です。フィナステリド製剤には「プロペシア」など、デュタステリド製剤には「ザガーロ」や前立腺肥大症の治療薬「アボルブ」がありますね。

成長因子に着目

髪を育てる上でもう1つ大切なのが、「成長因子(グロースファクター)」。細胞を刺激して細胞分裂を促すタンパク質の一種です。もともと体内で作られる物質ですが、加齢に伴い生産量が減少します。

成長因子をコントロールして育毛

成長因子には多くの種類があり、髪を育てるにあたって重要となるのは2つ。これらを上手にコントロールできれば、薄毛・抜け毛の悩み解決にぐっと近づけるはず!?

    毛髪の成長を促すFGF-7

毛母細胞の分裂を促すとされているのがFGF-7。髪の成長は毛母細胞が分裂することで起きますから、FGF-7がないと髪は育たないわけです。ミノキシジルには、このFGF-7の生産量を増やす効果があるらしいことが、最近の研究で分かってきているのだそうです。「FGF-7を直接頭につけちゃえばいいじゃないか!」と思うかもしれませんが、FGF-7は現在のところ超がつくほど高額。育毛目的で、いち個人が購入するのはまだ現実的ではありません。

    活発になりすぎると薄毛の原因になるFGF-5

ヘアサイクルの成長期にある髪を退行期・休止期へと移行させるのが、FGF-5と呼ばれる成長因子です。正常なヘアサイクルを維持するためには、FGF-7とFGF-5がそれぞれ適度に働くのが理想。でも、FGF-5が活発すぎると、まだ成長期にあるはずの毛が退行期に移り、脱毛が進行してしまうわけです。これを利用して、FGF-5を抑制する成分を含んだ育毛剤も開発されています。


というわけで、髪を生やすためのキーワードは「栄養」「男性ホルモン」「成長因子」なのでした。育毛を追求するうちに迷走してしまった方が私の周りにも何人かいますが・・・行き詰まったら、この基本に立ち戻るようにしましょう!