ミノキシジルは、日本国内で唯一、壮年性脱毛症への発毛効果が認められている成分です。
既に始まってしまった脱毛の進行を予防するだけでなく、発毛の効果もあります。毛細血管を拡張させ、頭皮の血行を促すとともに、毛母細胞へ直接働きかけることで、毛周期における成長期を延長させます。
日本だと大正製薬のリアップがミノキシジルを使った代表的な商品です。アメリカだとロゲインがそれに当たります。
インデックス
育毛剤としてのミノキシジルの誕生
ミノキシジルは、最初から発毛治療薬として使用されていたわけではなく、実は、高血圧の治療剤として開発されました。
ミノキシジルは血管を拡張することで血圧を下げていましたが、その副作用として発毛効果が認められました。
そのことがきっかけとなって、発毛治療薬として使用されるようになったのです。
ミノキシジルの発毛メカニズム
ミノキシジルが発毛を促す効果がある理由は、ミノキシジルに血管拡張作用があり、頭皮、毛根、毛髪に栄養をしっかり供給することができるようになるからです。
髪の成長は毛母細胞が分裂することによって行われます。毛包部分から成分を受け取り、細胞分裂を続けることで髪の毛になります。毛根部は毛包、毛母細胞、そして毛乳頭などによって構成されています。
ミノキシジルは毛乳頭細胞に働きかけ、細胞増殖因子の産生を促す働きもあります。これによって、発毛が促進されるのです。
ミノキシジルの効果が表れるまでの使用期間は?
ミノキシジルに限った話ではありませんが、どんな育毛剤も効果を感じるまでには、一定期間の継続使用が必要です。
大手製薬会社の臨床データでも、継続使用による効果がはっきりと見て取れます。
ただし、1ヶ月後に大きな変化を感じることはほどんどありませんので、焦らず使用を続けることが大切です。
一般的に効果を見られ始めるのは3ヵ月後で1割。半年後に3割ぐらいのようです。
もちろん効果がなかった人いますし、発毛ではなく元々あった髪の毛の状態がよくなっただけという人もいます。
薄毛治療の失敗を繰り返す人の多くは、効果が現れるまでの時間を待ちきれず挫折してしまいます。
効果は人によっても違いますし、健康状態によっても変化してきますので、健康状態を整えた上でミノキシジルの継続使用や効果の高そうな組み合わせを考えるなど、戦略的に試してみるのが良いでしょう。
ミノキシジルには外用薬と内服薬がある!
ミノキシジルは、育毛剤に使用されていることが多いので外用薬、つまりはローションタイプで頭皮に直接つけるタイプだと思っている人が多いかもしれません。実はミノキシジルには内服薬もあります。
ミノキシジルの内服薬は、ミノキシジルタブレット(略してミノタブ)と呼ばれています。
ミノキシジルタブレットは外用薬と比較して効果は高いのですが、まだ日本では認可されていません。
医師の処方によって入手したり、個人輸入サイトなどで入手することは可能です。個人輸入サイトは多くの方が利用されているので、そういったサイトで購入したり、情報を集めるのも良いかもしれません。
気になる効果ですが、ローションタイプのミノキシジルは、数ヶ月で抜け毛が減少したことを感じはじめ、6ヶ月が効果の判断の目安になると言われています。治療をはじめたときに、髪の毛1本1本がヘアサイクルの中でどの段階にあるのか異なっていて、全ての休止期の毛に対して有効成分が行き渡るまでに約半年かかるという計算のようです。
つまり半年経って、これといった変化がなければ、残念ながら別の成分や商品に変えた方が良いでしょう。
また裏を返せば、半年は継続しないと、効果の判断が難しいということです。
ここら辺は挫けることなく、悔やむこともなく、気持ちを切り替えましょう。
次にミノタブ。内服薬の効果が出る期間です。直接、体内に有効成分をいれるため、効果が出るのは早いようです。
数週間で初期脱毛がはじまって、3ヶ月する頃には抜け毛減少を感じる方が多いとされています。
初期脱毛とは、強い毛が生えてくる前の一時的に抜け毛が増える状態です。これは、細く弱った毛髪が新しい毛に生え変わるとき毛根から押し出されることで起こる症状のようです。薬の副作用と言われることもありますが、効果が出始める時の症状です。初期脱毛が起こった時に、服薬をやめてしまう方もいますが、長期的に髪の毛のことを考えるなら我慢のしどころだと思います。
ミノキシジルの気になる副作用とは?
痒みや炎症といった症状が見られます。もちろん個人差がありますので、必ず起こる症状ではないようです。
また商品やミノキシジルの含有量・濃度によっても変わるようです。
ただし、医薬品に副作用のリスクは付き物です。リスクをゼロにしてサプリにするのか、効果が認められているが封鎖用のあるミノキシジルを選ぶのか?
多くの方はリスクが小さければ後者を選ぶのではないでしょうか。
ただし、副作用についてしっかり理解しておき、何か異変があればすぐに医師に指示を仰ぐ。この姿勢は最低限維持していきましょう。
ミノキシジルを使った育毛剤の一例
リアップ、ロゲイン、カークランド、ポラリス、フォリックス
※ポラリスは2018年3月頃に販売が終了しています
ミノキシジルの副作用を正しく理解して発毛しよう!
どんな育毛剤も効果を見極めるには3か月から半年程度の時間が必要です。
また、使用時の症状や副作用が分からなければ、使用を止める or 継続の判断もできません。
感覚ではなく、しっかしとした情報を基に、時には医師の力も借りて戦略的に育毛活動に取り組みましょう!