何気ない毎日の習慣が、体調を悪化させている原因になっていた!なんていうのはテレビでもよく聞く話。ですが最近、本格的に薄毛対策を始めた私の彼からも、同じような内容を聞くことが増えました。
なんでも、頭皮に影響を与えやすい「ブラッシング」「シャンプー」「ドライヤー」といった基本的なケアに関して、多くのやり方を間違えていたのだそう。。。勝手な思い込みで、自分で自分の首を絞めていたとしばらく落ち込んでいました⤵
そこで今回は、そんな彼から聞いた、薄毛を予防するなら知っておきたい「ブラッシング」「シャンプー」「ドライヤー」のよくある勘違いと、正しいやり方をご紹介したいと思います!
インデックス
抜け毛対策には欠かせない!「ブラッシング」
ブラッシングで髪が抜ける?答えはNO!
「ブラシで髪が引っ張られて、抜け毛を増やしてしまうのでは?」そんな不安から、ブラッシングを避ける方もいるかと思いますが、それは大きな間違い!
正しくブラッシングを行えば、フケやほこりなどを落として頭皮を清潔に保てるだけでなく、マッサージ効果によって血行が改善されるともいわれています。また、もつれを解消できるため、入浴前に行うことで、シャンプーの際に指に髪が絡まるのを防いで抜け毛を抑える効果も!
基本的なブラッシングの頻度としては、男性は1日2~3回程度が目安。また、1回のブラッシングで、長い時間をかけて梳く必要はなく、1~2分程度、毛の流れに沿って優しく頭皮を撫でるように行うようにしましょう。やり過ぎてしまうと、頭皮や髪を傷める原因となってしまうので注意が必要です。
ブラッシングで髪がたくさん抜けるという人は、頭皮に過度な刺激を与えてしまうブラシを使っているか、*キューティクルを傷つけやすい、濡れた状態の髪を無理に梳くなどの誤ったやり方をしている可能性があります。
*キューティクルとは?
外的刺激から髪を守る役割を持つ、髪の表面を鱗のように覆っている部分です。濡れている状態だと柔らかく、もろくなり、剥がれやすくなる性質があります。たくさん剥がれてしまうと、内側のたんぱく質や水分が流れ出し、髪の空洞化を引き起こして、切れ毛や枝毛を発生させるといわれています。
参考:KAO
ヘアブラシを選ぶ
頭皮や髪に負担をかけないためには、ブラシのピンの先が尖っておらず、なおかつクッション加工されている柔らかい土台のものが理想的。また、髪を傷めたり、ゴミやほこりを引き寄せてしまう静電気が発生しにくいかどうかも大事なポイントです。
さらに、ブラシ自体の手入れのしやすさも押さえておきたい点の一つ。たとえ頭皮や髪に効果のあるブラシを使っていても、それが不潔な状態の場合、繁殖した雑菌が頭皮に付いてしまうため、トラブルの原因となってしまいます。
以下では、ブラシの中でも有名な材質のものをいくつかピックアップしました。
- プラスチック製
水に強く、使った後のお手入れが簡単なのが特徴。ポリプロピレン、ナイロンなどいろいろな種類がありますが、いずれも静電気を発生させやすい性質のため、選ぶ際は静電気防止加工がされたものをおすすめします。
また、極端に安価なもの(ビジネスホテルにあるアメニティのようなもの)は、クッション加工がされておらず、ピンの先が尖っている場合が多いため、避けるのが無難です。
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Baasha パドルブラシ
クッション部分に静電気防止加工を施した天然ゴムを使用している、プラスチック製ブラシです。ピンの先が丸くなっているため、頭皮に刺激を与えすぎず、ほどよいマッサージ効果が期待できるとのこと。人間工学に基づいたデザインで、ブラッシングしやすいのもポイントです。 |
- 豚毛製
猪毛、馬毛など動物の毛を利用したヘアブラシがありますが、中でも豚毛は柔らかいものが多く、髪や頭皮への負担を抑えてくれるのが特徴です。適度な油分を含んでおり、静電気を生じにくいのもメリットの一つ。
ただし、水分を嫌う性質があるため、少しお手入れに手間がかかるのがネック。清潔な状態を保つには、爪楊枝や専用のクリーナーで、細かい毛の間に絡んだゴミを小まめに取り除く必要があります。
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KENT 豚毛ヘアブラシ(男性用 やわらかめ)
髪が細く、薄くなってきた人用の豚毛ブラシです。長さと硬さの違う、3種の豚毛を使った、三段植毛と呼ばれるタイプで、最も長い一段目の柔らかい毛が頭皮を優しくマッサージし、適度な硬さのある二段目、三段目の毛が、髪のもつれをほぐすのだそう。髪質や毛量によって、柔らかいタイプのものと、普通のタイプを選ぶことができます。 |
- 木製
代表的なものとしてツゲが挙げられますが、竹や杉、オリーブの木を使ったブラシもあります。木製のブラシの場合、ピン自体は硬いものの、土台はクッション加工されていることが多いため強い刺激を与えず、さらに静電気が発生しにくいのも特徴。
しっかりと頭皮に届くのでマッサージ効果が高く、頭皮の血行促進に力を入れたい方にはおすすめです。豚毛製と比べてゴミが取りやすく、比較的お手入れも簡単ですが、木の種類によっては水洗いをすると傷んでしまうものもあり、事前に確認が必要です。
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Orienex ヘアブラシ 木製櫛(ケヤキ 小)
私の彼も使用している、ピンにヒメツバキの木を使用したブラシです。私も使わせてもらいましたが、頭皮へのあたりが優しく、気持ち良かったです。また、静電気も感じられませんでした。ヒメツバキに含まれる天然油分が、髪に程よいツヤを与えてくれるそうです。 |
頭皮を洗うことを意識しよう!「シャンプー」
洗いすぎはトラブルの元!
育毛シャンプーに関しては、成分や効果に関する記事を過去にも何度か取り上げてきました。
シャンプーを選ぶ時は成分や効能を見て悩まれる方が多いかと思います。もちろん、シャンプー自体が持つ作用は大切。しかし、それは適切なシャンプーの量を守り、なおかつ正しい方法で頭を洗ってこそ初めて発揮されるものです。せっかく選んだ良いシャンプーも、それらが間違っていれば無駄になるどころか、トラブルの原因にもなりかねません。
特に「念入りに洗えば洗うほど、清潔な状態を保てる」と思い込み、シャンプーをたくさん使っている人や、頭皮をガシガシと力いっぱい洗っている人は要注意。
過剰な洗浄によって、必要な皮脂まで洗い落としてしまうと、頭皮が乾燥してしまい、フケや痒みを引き起こすだけでなく、乾燥を補うために過剰な皮脂の分泌を招いてベタツキの元にもなってしまいます。さらに強い力による洗浄は、髪や頭皮を傷つける原因にもなります。
覚えよう!正しい洗浄の仕方!
①ぬるま湯で1分以上すすぐ
シャンプーの前に36~38度くらいのぬるま湯で最低でも1分以上すすぐことで、髪についた汚れの70~90%が落ちるとされています。そのため、少ないシャンプーの量でも泡立ちが非常に良くなり、しっかり洗えるのだそう。
②シャンプーを手のひらで泡立てて優しく洗う
手に出した*適量のシャンプーをそのまま髪につけて、摩擦で一から泡立てようとするのは髪に負担がかかるので×。手のひらで泡立ててから、まんべんなく髪につけ、指の腹で「髪」ではなく、「頭皮」をしっかり洗いましょう。
ただし、この時に勢いよく擦ると髪や頭皮にダメージを与えたり、指に髪が絡まって抜け落ちてしまったりするので、優しく、頭皮を揉むように洗うのがポイントです。
*シャンプー量の目安
短髪の男性の場合、半プッシュ~1プッシュ程度が適当とされています。また、シャンプーを使う頻度は、正確に決まっているわけではありません。分泌される皮脂の量は人それぞれのため、少ない人は2~3日に1回でも十分という意見も見かけました。ただし、皮脂が多い人でも、1日2回以上のシャンプーの使用は乾燥を引き起こしやすいため、避けた方が良いとされています。1日1回ではどうしても髪のベタツキが気になるという方は、シャンプーを使わずに、ぬるま湯だけで丁寧に洗うようにしましょう。
③時間をかけて念入りに洗い流す
お湯をかけて流すだけでは、泡を綺麗に洗い流すことはできません。そのため、シャンプーの時と同じように指の腹を使って、頭皮の隅々まで丁寧にすすぐ必要があります。
特に耳の後ろや髪の生え際などは忘れやすいので要注意。しっかり洗い流さないと、残ったシャンプーが毛穴を塞ぎ、ベタツキや炎症の原因に。すすぐ時間は髪の量や長さにもよりますが、泡がなくなり、透明なお湯になるのを目安にすると分かりやすいと思います。
また、基本的にリンスやコンディショナー、トリートメントは、洗浄ではなく髪のダメージケアを目的としたものです。どれもある程度油分を含んでいるので、頭皮に付いてしまうと毛穴を塞いで、トラブルの元となってしまいます。
あくまで髪に付けるものということを認識して、スカルプケア用の特殊なもの以外は、できるだけ頭皮に付けないようにすることが大切。しかし短髪であるなど、洗い流す際にどうしても付いてしまう場合は、最後に念入りにすすいでください。
濡れたまま放っておいてはダメ!「ドライヤー」
自然乾燥は絶対にNG!
「ドライヤーよりも自然乾燥の方が髪に熱の負担をかけなくて良い!」なんて思っている方は、短髪、長髪を問わず、今すぐドライヤーを使う習慣を身につけることをおすすめします。
まず、頭皮が濡れた状態が続くと、温度が下がって血行不良になります。また、雑菌も繁殖しやすくなるため、痒みがでたり、悪臭を放ったりと、とことん悪いことばかり。もちろん、濡れたまま横になって眠るなんてことは言語道断!入浴後はドライヤーを正しく使って、できるだけ早く乾かすようにしてください。
また、ドライヤーをしている時に抜ける髪が気になる方もいると思いますが、人は何もしなくても、1日におおよそ50~100本の髪が抜けるとされています。基本的に、ドライヤーをしている時に抜けるのは、以前の記事「薄毛の原因とメカニズム」の「髪の毛が生える仕組みをしることが大事」の項でも説明した、毛周期を終えた髪であり、ある程度抜けるのは正常なことなので心配する必要はありません。
ドライヤーの正しいやり方
①まずは優しくタオルドライ
先にタオルで水気を取っておくことで、ドライヤーの時間を短くし、熱ダメージを抑えることができます。ただし、濡れた状態の髪はキューティクルが剥がれやすくなっているため、強い摩擦で拭くのはNG。吸水性の高いタオルを髪にあて、優しく水分を拭き取るようにしてください。
②髪と頭皮の両方をまんべんなく乾かす
ドライヤーの熱風は、髪から20センチ離してあてるのが基本とされています。この際、頭皮までしっかりと乾かすことを意識してください。ただし、熱風を一ヶ所にあてすぎるとダメージの元となるので、できるだけ全体的にまんべんなく風を送るよう心がけましょう。
美容室や理容室では髪を乾かす際、皆しきりに手首でドライヤーを振って、広い範囲に風を送っていると思います。髪を乾かす際は、あれを思い出しながらやるといいかもしれませんね。
ちなみに、今はドライヤーにもいろいろな種類が出ており、自分で振らなくても勝手に風をスイングしてくれるものやスカルプケアができるものまであるようですよ↓
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グレイス ムービングドライ
自動で風をスイングしてくれる“エアルーパー”搭載のドライヤーです。手で振るのと同じように、髪全体に風が行き渡り、持っているだけで髪の根元を立ち上げながら頭皮も髪も素早く乾かしてくれるのだそう。また、3段階の温度調整が可能です。 |
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SHARP プラズマクラスタースカルプエステ
髪を素早く乾かすだけでなく、頭皮のケアもできるドライヤーです。4段階の温度を選べ、付属の柔らかい「かっさ」を使って、頭皮にイオンを届けながら頭皮マッサージすることも可能。これによって頭皮環境を整え、フケや痒みを抑える効果も期待できるのだとか。 |
毎日の習慣を意識して、正しい頭皮ケアを
いかがでしたか?
ご紹介した3つのケア、『自分、間違っていたかも』とドキリとした方もいるのではないでしょうか?(ちなみに私の彼は3つとも間違えていたそうです。。。)
小さな間違いでも、毎日積み重なれば頭皮環境はどんどん悪くなり、薄毛は進行するばかり!
また、乾燥や刺激、雑菌などによって頭皮が傷んでいたり、毛穴に汚れや皮脂が溜まっていたりすると成分が浸透しにくくなるため、効果の高いとされる育毛剤でも思ったような結果につながらないことに…。
彼の話を聞いていて、食事や生活習慣と同じように、日常当たり前に行っているケアが正しいものなのか、改めて見直すことが大事なんだなと思いました。
今回の記事が、皆さんの薄毛改善に役立ってくれれば嬉しいです。
それではまた!